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徹(今井悠貴)の容態が急変した。
移植手術を待っている徹だったが、
急変によりオペを行うことに。
しかし、朝田(坂口憲二)の様子が
おかしいことに気づくものは少なかった。
黒木慶次郎(遠藤憲一)を除いて。
明真とは別の脳神経内科で朝田の姿を
見かけた黒木は、荒瀬(阿部サダヲ)に
そのことを伝える。
朝田はPTSDだった。
8年前、海外の紛争地帯で小さな命を
救おうとしたが、結果として救えなかった。
徹を重ねあわせてしまった朝田は、
PTSDによりメスを握ることができなく
なっていたのだった。
加藤にPTSDのせいでオペができない
ことを告げる朝田。
加藤は自分が執刀医になることを決めた。
いよいよ迎えたオペの日。
手術は順調に進んでいたが、研修医のミスに
より点滴のアダプタが外れてしまう。
停止する徹の心臓。しかし人工心肺は使えない。
このまま弱っていくのを見ているしかないのか。
朝田の脳裏によみがえる8年前の様子。
あのときの無力感を再び味わうのか。
思い立った朝田はメスを握る。
カニュレーションで震えていたその手の
震えはすでに止まっていた。
オーバーラッピング。
朝田が告げた術式は、徹の心臓にさらに
メスを入れるものだった。
現在の状況では徹が耐えられるはずがない
そう言って反対する加藤と伊集院(小池徹平)
だったが、朝田は確信していた。
「俺が朝田龍太郎だ」
最後はその言葉に皆の気持ちは一致した。
「最速でいくぞ、ついてこい」
その言葉通り、オペは信じられないスピードで
進み、無事、終了するのだった。
大動脈縮窄症。
分娩時にふさがる心室壁の穴の収縮に、
大動脈をも巻き込んでしまったために、
大動脈が極端に細い部分ができている。
大動脈再建の緊急オペが必要な状況だった。
しかし、未熟児として帝王切開で取り出された
新生児は心肺機能不足のため人工心肺が使えない。
うろたえる加藤(稲森いずみ)の耳に
朝田(坂口憲二)の声が飛び込んできた。
「しっかりしろ、お前しかいない。」
朝田は見学ルームから加藤に指示する。
「ブラロックパーク法だ」
プラロックパーク法は、自己組織を
使って血管をバイパスする手術である。
細くなってしまった大動脈の部分を
もうひとつの血管をバイパスさせる。
それしかなかった。
それをさらにサブクラニヤン法による
自己組織での動脈の再建にまで昇華して
こなしてしまうのだった。

おわり。
朝田(坂口憲二)が回復するのを待って行われる
予定だった新生児へのペースメーカー埋め込み手術。
胎児心拍の低下というトラブルに見舞われる。
胎児心拍が50を切れば、胎児は死亡してしまうため
手術の予定を繰り上げる加藤(稲森いずみ)。
それはすなわち朝田抜きでの手術を意味していた。
IMA取得直後ということもあり、心臓外科で
術死を出すわけにはいかない鬼頭(夏木マリ)は、
手におえないときはすぐに手術を中止することを
念押しする。
そして始まる手術。
シミュレーションでミスから手順もスピード化
されており、帝王切開から1分50秒で新生児の
心臓は拍動を始める。
あとはペースメーカーを取り付けるだけ。
オペルームに安堵した空気が流れる。
しかし次の瞬間、荒瀬(阿部サダヲ)が
サチュレーションが下がっているのに気づく。
新生児の開胸された隙間からは小さな心臓が
健気に拍動しているのが見える。
なのに、なぜ?
伊集院(小池徹平)は急いでエコーを使って
心臓の周辺を調べた。その結果、重大な異変が
判明するのだった。
加藤(稲森いずみ)が新生児ペースメーカー
埋め込み手術のシミュレーションに腐心していた
まさにその頃。
徹(今井悠貴)は朝田(坂口憲二)の病室を
訪れていた。
自分のせいで朝田が屋上から転落してしまった。
そのことに責任を感じる徹だったが、朝田は徹の
顔を見ても誰なのかが理解できなかった。
「誰だ」
以前と変わらない朝田のまなざし。しかし、その
朝田の記憶は事故の影響で極度に混乱しているのだ。
徹はその様子を見て涙をこぼす。
その涙を見て、朝田は全てを思い出すのだった。
SLEに罹患した妊娠34週の妊婦。
その影響により胎児の心臓に異常が出ている。
徹(今井悠貴)を助けようとして誤って病院の
屋上から落ちた朝田龍太郎(坂口憲二)の回復を
待って、3週間後のオペが決まる。
オペの内容は帝王切開により取り上げた新生児の
心臓にペースメーカーを埋め込むというもの。
しかも、帝王切開で母親と切り離された瞬間から
心臓がうまく動かないことが確実なため、手術に
かけられる時間はわずか2分。
2分以内にオペが終わらないときに待っているのは
新生児の確実な死だった。
明真病院の総力を挙げての手術。
シミュレーションが続けられる。
臍帯切断
心電図装着
麻酔・挿管
動脈・静脈ライン確保
必要とされる2分のタイムスケジュールから
遅れていくシミュレーション。
そんななか、加藤(稲森いずみ)のミスが
続き、シミュレーションは決定的に失敗。
いつもの加藤先生らしさがないのには理由が
あった。患者の夫、佐藤修一(吉田栄作)は
加藤の元婚約者だったのだ。
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