ちょうど白鳥(仲村トオル)と田口(伊藤淳史)が、ケース27における垣谷(鶴見辰吾)の行為をみなに明かしたとき、手術室ではケース35となる手術において、心臓の再鼓動を待っている状態だった。
やがて起こる、心臓の鼓動。
人工心肺を離脱しても動き続ける心臓を見て、執刀医である垣谷をはじめとして、鳴海(宮川大輔)、大友(釈由美子)、羽場(戸田昌宏)など、チームのメンバーもほっと胸をなで下ろしていた。
とそのとき、ふいに手術機器がアラームを発した。
血圧低下、除脈。
明らかな手術のトラブルにうろたえる一同。
「バチスタだけでは、助けられないのか。」
そうつぶやいた鳴海が、見学室にいた桐生(伊原剛志)を見上げた。
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トラブルにうろたえ、指示が出せずにいた垣谷。そこに桐生が駆けつける。
再度、心臓を停止させ、人工心肺に切り替えるよう指示を飛ばす桐生の声に、チームのメンバーは我に返り、人工心肺への接続を始めた。
やがて人工心肺に切り替わり、再び拍動を止めた患者の心臓。
桐生は垣谷にSAVE手術を提案する。
SAVE(セーブ)手術とは、心室が必要以上に大きくなり、正常に鼓動せず、除脈を発生させる場合に行われる手術で、左心室内にパッチと呼ばれる膜を縫い付け、左心室の機能を回復させる手術のこと。バチスタ手術と同様にかなり難易度の高い危険な手術である。
尻込みをする垣谷に、自分が指示を出すからと落ち着かせる桐生。
鳴海が桐生の目になって、柿谷が桐生の手となって、進められていく手術。こんなトラブルの中だというのに、チームバチスタは、今までの手術の中でも最高にチームとして機能し始めていた。
田口の目には、この場にいるはずのない氷室(城田優)や、酒井(鈴木裕樹)の姿まで幻となって見えていた。
思わず目に涙をためる田口。そして、普段は人をけなすことしか知らないようにさえ見える白鳥までもが、手術の成功をいのるような気持ちで見つめていた。
SAVE手術が終わり、再び再鼓動を待つチームバチスタのメンバー。
そして、やってきた再鼓動。
気が抜けて倒れそうになる垣谷を桐生が支える。
一連の術死が始まってから、初めての大人のバチスタ手術は、無事に成功となった。
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手術室から出てくる垣谷の労をねぎらう田口だったが、同時にケース27のターニケットのつり上げが故意なのかどうかをたずねる。
表情を曇らせる垣谷だったが、桐生の前に進み、自分の行為をわびた。やはり垣谷がターニケットを引いたのはミスではなく故意だったのだ。
そのとき、先ほどの手術の患者の娘が垣谷にお礼をいうために駆け寄った。その姿を自分の娘と重ね合わせ目に涙をためる垣谷。
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その後、柿谷は病院を辞めた。
垣谷の行為は、けっきょく自白のみで物証に乏しいことから、立件は見送られることとなった。
氷室の行為も、実際に現場を押さえられた最後の事件をのぞいては、確たる証拠がないということでうやむやになってしまった形だ。
そして田口には、元のグチ外来での勤務が待っていた・・・かに思われたある日、病院長に呼ばれる田口。
そこにはなぜか白鳥の姿が。
白鳥から渡された名刺には「医療過誤死関連中立的第三者機関設置推進準備室室長助手 田口公平」と書かれていた。
今回の一件での田口の働きを一番かっていたのは白鳥だった。その白鳥が、病院長にかけあって田口を厚生労働省に引き抜いたのだ。
また始まる白鳥とのコンビ生活を思いやり、田口は素直に笑った。
おわり
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